
悩む人
「進学したいけど大学か専門学校どちらに行こうか悩んでいる…」
「大学と専門学校の違いが未だによく分からない…」
高校卒業後の進学先として、大学か専門学校を検討する人は多いでしょう。自分の将来に繋がる学びだからこそ、大学か専門学校どちらに進学しようか悩みますよね。
この記事では進路に悩む高校生に向けて、大学と専門学校の夜間部をダブルスクールする私だからこそ伝えられる大学と専門学校の違い、通うメリットやおすすめな人を分かりやすく解説していきます。
大学と専門学校の違いを理解することで、進学した自分の姿を明確にイメージできます。

こと
自分に合った進路を見つけましょう!
大学と専門学校の違いとは?

そもそも大学と専門学校はどのように異なるのでしょうか?まずは大学と専門学校の違いを詳しく見ていきましょう。
大学とは?
大学とはあらゆる分野の研究を行う場所で、専門分野の学びだけでなく一般教養科目など幅広く学ぶことができます。実践よりも学問や理論を学ぶことが中心で、主に座学がメインです。
大学では必修科目を除き、自分で時間割を自由に組むことができるのが大きな特徴です。また、ゼミと呼ばれる少人数の研究授業やサークル活動など、社会人基礎力を身につける活動が盛んに行われています。
標準の修業年数は4年で、卒業した場合「学位」が与えられます。
専門学校とは?
専門学校とは、特定の専門分野の知識や技術を深く学ぶことができる学校を指します。即戦力として実社会に役立つ能力を身につけることを目標にしています。
資格取得のサポートに力を入れている学校も多く、大学に比べて実践的な授業が多いのも特徴です。修業年数は学科によって異なり、1~4年が一般的です。
修業年数は2年以上で「専門士」、4年以上の場合は「高度専門士」の称号が与えられます。なかでも2年課程の専門士が全体の半分以上を占めます。 2年課程の場合は短期大学卒業と同様で、卒業したら大学編入が可能です。

こと
詳しくは表にまとめたので、比較してみましょう。
大学 | 専門学校 | |||
教育内容 | 一般教養科目など幅広く学び、専門分野を深く研究することで理論や応用力を身につける。 | 特定の専門分野を、実習や実演を通して身につける。 | ||
修業年数 | 4年(医学部・獣医学部等は6年) | 1~4年 | ||
卒業の際に与えられる学位・称号 | 学位 | 専門士(2年制以上・短期大学と同等) 高度専門士(4年制以上・大学と同等) | ||
学校数 | 813校(国立86校、公立102校、私立624校) | 2676校(国立8校、公立176校、私立2492校) | ||
入試方法 | 一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜など | 一般入試(一般選抜)、AO入試(総合型選抜)、推薦入試(学校推薦型選抜)など | ||
学費 | 初年度納付金 国立:81万円(標準額) 私立:147万円(平均) | 130万円(平均) | ||
科目・時間割 | 一般教養科目が存在する。選択科目が比較的多く自由に時間割を組むことができる。 | 実習や演習科目が多い。時間割が組まれている。 | ||
卒業後の進路 | 就職、大学院進学など | 就職、大学への編入学など |
参照:文部科学省 文部科学統計要覧(令和6年版)私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について
文部科学省 令和6年度学校基本調査 確定値について
旺文社 教育情報センター 大学「学費」の推移を見る
公益社団法人東京都専修学校各種学校協会
日本健康医療専門学校 専門学校の入試の種類とは?時期や科目などの入試情報と対策を解説
Benesse マナビジョン 【大学入試の仕組み】どんな選抜方式があるの?
大学に進学するメリット

まずは大学に進学するメリットを解説していきます。
大学に進学するメリットは4つあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
時間をかけてやりたいことを探せる
大学は専門学校に比べると修業年数が長いため、4年間に渡りじっくりと自分の将来について考えることができます。将来の夢がなくても、大学生活の中で時間をかけて探すことができるでしょう。
私の場合、大学では積極的にボランティア活動に参加したり、さまざまなアルバイトに挑戦したり、趣味に没頭したりすることで夢を見つけることができました。
また専門科目だけでなく一般教養科目も学ぶことができるため、学びの自由度が高く、在学中に目標や将来の夢が変わっても方向転換しやすいのは大きなメリットです。
施設や制度が充実している
大学には、図書館や研究施設など勉強に励むことができる充実した施設や制度があります。実際、私が通っている大学の図書館では本が読めるだけでなく映画を見ることができるのが魅力です。
さまざまなジャンルの映画が揃っており、勉強の息抜きに映画鑑賞を楽しむことができます。また留学制度が整っている大学では、在学中に海外留学を通して英語力を身につけることもできるでしょう。
大学は施設や制度が充実しており、恵まれた環境で学生生活を送ることができるのは大きなメリットです。
自由な時間が多くさまざまなことにチャレンジできる
大学は専門学校に比べると自由な時間が多いため、在学中にさまざまなことにチャレンジできます。サークルに所属したり、アルバイトに没頭したりするなど興味のあることに何でもチャレンジできるのが魅力です。
私の場合、ボランティア活動に参加したり、沖縄でリゾートバイトをしてみたり、ブログを運営したりするなどさまざまなことにチャレンジしてきました。

こと
大学生は、学生という肩書を持ちながら自由な時間でさまざまな経験を積めるのが大きな魅力です。
いろんな人と出会える
大学は、いろんな学部があり、異なるバックグラウンドを持つ人と出会うことができます。学部を超えての交流やサークル活動、他大学と交流できるなど多くの人と出会えるのが特徴です。
大学は専門学校に比べて幅広い分野を学ぶ人が集まっているため、他学部の人との交流は新しい発見があり、とても刺激的です。
大学生は学生生活を通して、人との繋がりを楽しむことができます。
専門学校に進学するメリット

次に専門学校に進学するメリットを解説していきます。
専門学校に進学するメリットは3つあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
仕事に直結する実習が多い
専門学校は、仕事に直結する実践的な授業が多いのが特徴です。座学がメインの大学に比べて、専門学校は実習施設が現場のように充実しているのも魅力的です。プロとして現場で活躍している人から直接指導してもらえるため、卒業後は即戦力として働くことができるでしょう。
私の場合、ファッション系の専門学校に通っているため服を制作する授業やデザイン画を描く授業が多く存在します。実際、手を動かす授業が多いため座学よりも確実に知識や技術が身に付いていると感じます。

こと
専門学校は実践的な授業を通してプロとして活躍できる土台を作ることができるでしょう。
専門分野を短期間かつ効率的に学べる
専門学校は大学よりも短期間かつ効率的に専門分野を学ぶことができます。専門分野の学びだけでなく一般教養科目など幅広く学ぶ大学に比べて、専門学校は特定の分野を無駄なく効率的に学ぶことができるため、早く現場に出て活躍できるのがメリットです。
また大学は修業年数が4年であるのに対して、専門学校は最短2年で専門士としての称号を得ることができます。
実際私が通っている専門学校はファッションの分野だけに特化したカリキュラムになっているため短期間であっても確実にスキルが身についているのを感じます。

こと
専門学校は特定の専門分野を極めるための近道であると言えるでしょう。
専門分野の就職に強い
専門学校は専門分野に特化した学校であるため、専門職や専門の業界への就職に強いです。就職活動では専門知識や資格を持った専門学生は、それぞれの分野の業界から高く評価されます。
また専門学校の先生はそれぞれの業界や企業と繋がりを持っていることが多いため、独自の情報を入手できるのもメリットです。
実際、私が通っている専門学校では現場で活躍している卒業生の話を聞くことができます。すでに卒業生の多くが同じ業界で活躍しているため、仕事のリアルな声を聞くことができるのも魅力です。
大学への進学がおすすめな人

大学への進学がおすすめな人について解説していきます。
大学進学がおすすめな人の特徴は3つあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
将来やりたいことが決まっていない人
将来やりたいことが決まっていない人は、大学への進学がおすすめです。大学は一般教養科目があり、学びの自由度が高いため、必ずしもやりたいことを1つに絞る必要はありません。
また大学は専門学校に比べて修業年数が長いため、じっくりと将来のことを考える時間があります。在学中にやりたいことが変わっても、就職先は制限が無いため仕事の選択肢が広がるでしょう。
私の場合、大学生の間にやりたいことを見つけたため、大学に進学して良かったと心から思います。

こと
今はやりたいことが無くても、大学生活の中で将来やりたいことが見つかる可能性があるのでとりあえず大学に進学するのもおすすめです。
在学中にいろんな事に挑戦したい人
大学は自由な時間が多いため、在学中にさまざまなことにチャレンジしたい人におすすめです。学業以外にサークル活動やアルバイト、ボランティアや留学など幅広い経験を積むことができます。
実際私は在学中に以前から興味があったブログ運営を始め、発信活動を楽しんでいます。大学生は「やってみたい!」と思ったことを気軽に始められるので、たくさんのことにチャレンジしたい人は大学進学がおすすめです。
また「大学生」という肩書きを持っていることで、守られた環境に身を置きながら失敗を恐れず挑戦できます。学生でありながら果敢にチャレンジできるのは大きな魅力だと言えるでしょう。
人との出会いを楽しみたい人
大学はいろんな学部が集まるため、人との出会いを楽しみたい人におすすめです。全国各地から集まったさまざまなバックグラウンドの人と交流することができます。また留学生もいるため、今までには無かった新しい出会いもあるでしょう。
私の場合、自分とは異なる夢を持つ他学部の友人とお話ができるのはとても刺激的です。さまざまな分野を学んでいる人が集まる大学だからこそ、人から新しい発見が得られるのは大きな魅力だと言えます。

こと
これまでにない新たな出会いを楽しみたい人は、大学への進学がおすすめです。
専門学校への進学がおすすめな人

専門学校はどんな人におすすめなのでしょうか?
専門学校がおすすめな人の特徴は3つあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
将来の夢が明確な人
将来の夢や目標がはっきりしている人は専門学校への進学がおすすめです。専門学校は専門分野の学びに特化しているため、卒業後は即戦力として活躍できます。
また専門学校は同じ業界や職種を目指す人が集まっているため、志を高く持って頑張りたい人には最高の環境だと言えるでしょう。
実際私が通っている専門学校では年に1回、最高学年のファッションショーが行われます。活躍する先輩たちの作品はとても刺激的で、日々の学びへの意欲につながっています。
短期間で専門分野を学びたい人
専門学校は短い期間で専門分野を深く学び、社会で活躍したい人におすすめです。大学のような一般教養科目を学ぶ必要がないため、入学直後から専門分野を深く学ぶことができます。効率的にスキルを身につけて早く社会で活躍したい人に向いているでしょう。
実際私が通っている専門学校は、すべての学びがファッション業界への就職に繋がっています。短期間でも実践的な経験を積むことができているため、即戦力として活躍できると感じています。

こと
限られた時間のすべてを専門分野の学びに費やすことができるのは、専門学校ならではのメリットです。
同じ目標を持った仲間と共に学びたい人
専門学校は特定の分野を学ぶ学生が集まるため、同じ目標を持った仲間と共に学びたい人におすすめです。共通の夢や目標に向かって努力している仲間が側にいるからこそ、お互いに刺激を受け切磋琢磨しながら成長できます。
実際私も専門学校でクラスメイトが制作した斬新な服を見て、「自分もそんな服を作れるようになりたい!」と刺激をもらいました。
学生時代の仲間とのつながりは、社会に出てからも大きな財産になるでしょう。
まとめ

今回は大学と専門学校の違い、大学と専門学校それぞれのメリットや向いている人を紹介しました。
大学は修業年数が長い分、自分の将来をじっくり考えられるメリットがあります。専門学校は専門分野を実践的に学ぶことができるため、卒業後は即戦力として活躍できるでしょう。
大学と専門学校はどちらも魅力があります。ぜひ自分に合った進路を見つけてください。